「自民党が要望した口蹄疫対策は既に実施済み。」 5月6日山田正彦農林水産副大臣会見より&ネットでの批判について

谷垣総裁が民主党口蹄疫対策を批判し、ネットで一部騒ぎになっておりますが、その中には真偽が定かでないものや、デマと思われる情報も飛び交っています。そんな中、5月6日に山田正彦農林水産副大臣が会見を開きました。以下、口蹄疫に関する発言を引用します。

記者

口蹄疫なのですけれども、殺処分の頭数が3万頭、牛と豚を併せて、超えて、かなり、地域は限定されているのですが、頭数の方がかなり増えてきておりまして、追加的な、何か処置をとられることをお考えになっているかということとですね、あと自民党が要望を出しておりますけれども、これについての受け止め、2点、まずお願いします。

副大臣

今、それこそ、かなり徹底して防疫対策をとっておりますので、今のところ、この最初の川南町の20キロ(メートル)と、えびの(市)の20キロ(メートル)、この範囲内にとどまっていますので、この範囲内で、さらに徹底して、消毒を面でやっていくと、散水車によって幹線道路は全部消毒していくとか、もちろん畜舎も、毎日それこそ電話で異常なかったかどうか、この圏内の畜産農家には電話をして、それで、それなりに消毒体制を徹底させているというところです。まあ、昨日まで私も東京にいて、いろいろ消費・安全局と連絡を取り合っていたのですが、今日、先ほど広瀬大分県知事も見えられましたけど、いわゆる大分県とか鹿児島とか熊本、隣接県の検体等々も検査の結果が陰性でしたので、なんとかこの範囲内で、これ以上拡がらないように総力を挙げて取り組んでいるところです。人的な面も、本省からもかなり派遣しておりますし、現地では境(生産経営流通)部長が、九州農政局、獣医さんですが、陣頭指揮に当たっておりますし、自衛隊も1日から入っていますし、現地の畜産農家からも私のところに直接電話が入ってくるのですが、現地では大変、九州全体が動揺している感じがありますが、今のところ、この制限区域内で封じ込めなければいけないし、封じ込めるところまで頑張りたいと思っているところです。

記者

自民党が、かなり初期対応が悪いとか、それも含めて、要望書を4月30日に舟山政務官のところに提出したと思うのですけれども、これについては、きっちりと要望に対して期限を決めて回答されるようなことはお考えですか。

副大臣

要望そのものは、既に私どもが対応していることなので、要望を返してくれということならば、そのようにお返ししたいと思いますけれども、実際に、現にやっていることですし、対策そのものは十分、でき得る限りの対策はやっていると思っておりますが。

記者

あの、一つの批判として、わかりやすい例として、初期対応の段階で大臣なり副大臣が行くタイミングが遅いという批判をされているんですけれども。

副大臣

これは当初から大臣と私と相談していたのですが、大臣も皆さん方にお話しされていたとおり、今回、実際、私も何回か、確認させていただいたんですが、発生しているところは、そのゲートのところ、その畜産農家の、その入り口のところの牛とか、奥の方でなくて、入り口のところの豚が発生するんですね。言ってみれば、人か物を介して伝播しているという感じだと思いますので、出来るだけ、私も宮崎に入りましたが、現地の町役場ぐらいに行きたいなと思ったんですが、行くとまた、いろいろと、人の流れ、いろんな形で、出来るだけ、畜産農家も、結婚式にもお互い行かないようにしようと、実際、交流そのものも、非常に自制している状況ですから、そういう意味で、私どもも、出来るだけ現地には責任者を派遣して、陣頭指揮していただきながら、後方で、絶えず情報を、私も、昨日ずっと何回も電話で消費・安全局長と情報交換しておりましたが、今のところ、そういう意味では、「遅い」じゃなく、行って畜産農家とお会いして、がんばれと激励したいのはやまやまだけど、むしろ、そういうことが、この、いわゆるウイルスを攪拌することにつながりかねないので、ずいぶん慎重に対応していただいたと思っています、そこはですね。

記者

先ほどのお話ですと、新しい対策を、追加で何か出すというよりも、今、決めている対策を、確実に履行していけば、封じ込めていけるのだというような認識をなさっているということでよろしいですか。

副大臣

それでいいと思います。今のところ、このままでいけば、牛は、どうやら、少し落ち着いてきたような感じを受けますし、あと、豚が、まだまだ出そうな雰囲気でありますけれども、この制限区域内に封じ込めることができれば、ここで収まっていくだろうと考えてよいと思います。

記者

殺処分された動物の数が、3万4千頭近くに上っているかと思うのですけれども、日本全国の飼養されている豚ですとか牛の頭数に、全体から比較すれば、まだ、割合的には小さいかと思うのですが、今のところ、そういった食肉の供給ですとか、家畜のエサの需要への影響ですとか、何か、その辺に与える影響みたいなものが出てきているかどうか、あるいは、今後出てくる可能性があるのか、その辺りは、どのようにお考えでしょうか。

副大臣

大変、大事な話だと思うのですが、今のところ、連休前の相場も、ほぼ落ち着いていますし、今日は、今朝の食肉相場と思ったのですが、今日、午後から大阪でやるようですけれども、分かるのは、3時ぐらいだと聞いておりますが、今のところ、落ち着いた動きだと、そういうふうに思っております。特に、豚肉あたりが大変だと言われておりますけれども、豚肉については、調整保管、かなりの部分、今までやってきておりますし、肉の供給については、全く、心配いらないと思っております。

エサについても、今のところ、私どもが調べている限りでは、順調に、むしろ、エサを運ぶ時の消毒に万全の注意を払うようにというところで、推移しておりますし、それについても、不安の問題ではないと思っております。
本来は、これから、畜産農家が、川南中心に、再生する時に、どういうふうにやっていけるかということを、そこに、どういう対策を打っていくかということになっていくかと思います。

また、ツイッターで、農林水産省に勤務している原田英男さんという方が、口蹄疫対策に関して詳しく呟いています。

http://twitter.com/hideoharada

補足として、hiroさんという方が、口蹄疫に関してのことを情報を集めて呟いており、これも参考になるのでご紹介します。

http://twitter.com/hiroo


更に関連して、僕がやっているもう一つのツイッターで呟いた、口蹄疫に関する民主党批判への疑問を、もう一つのブログにまとめたものを紹介しておきます。

口蹄疫に関する、民主党への批判について 一連のツイートまとめ