宮台はびるがすごい

宮台真司さんが、次女が生まれたという報告をブログでしているんですが、その中で現在3歳1か月になる長女についてのことも書かれていて、それがとても興味深かったので紹介します。

長女といるといろいろ勉強になります。『トトロ』は子供向けなので好きじゃないと言うので(本人は3歳1ヶ月のクセに!)、『ポニョ』を見せ、『ホルス』を見せ、『ラピュタ』を見せ…と難解な作品へと向かい、5作目が『ナウシカ』になったわけです。

なかなか難解な話なので、5分間見せては中味を説明し、また5分間見せては、…とやっていたら、数回目に「最後まで全部見る!」と言い出し、全部見てしまいました。この調子だど長女に見せる作品があっと言う間になくなってしまいそうです。

僕が勉強になった質問があります。

巨神兵は、どうして悪いことをしたの?(火の七日間のことを尋ねている)」
巨神兵は、本当に悪い人たちなの?」
「世の中には、どうして悪い人がいるの?」

最後の質問はスコラのセオデシー(弁神論)に遡る難問ですので、僕にも簡単には答えられません。うーんと、うなってしまいました。ただ、幼児にとって、善よりも悪のほうが、説明を要する事態なのかもしれないと思い、考えさせられました。

長女によれば、だんとつに好きなのが『ナウシカ』と『ラピュタ』、少し落ちて『ホルス』で、残りの『トトロ』と『ポニョ』の二つはずっと落ちるそうです。『ナウシカ』と『ラピュタ』は難解だから説明しながら見せたのですが、そちらのほうがずっと面白いというのも、難解さが子供にとって持つ肯定的な意味について考えさせられてしまいます。

はびるちゃん恐るべし。一年後には押井守作品を制覇してそう(笑)。