小沢一郎民主党代表の公設第1秘書逮捕 まとめ 4

7日以降の主な事件報道の流れ

西松献金…小沢氏秘書が直接メモやり取り、額決定 -読売

【西松献金】パーティー収入も偽装 ダミー2団体で献金隠す -産経

小沢代表の元秘書、談合関与か 大久保秘書の役割捜査 -朝日


続いて、6日のTBSラジオ「デイキャッチ」での宮台真司さんの発言を掲載します。

国策捜査だという第一声は失敗だったと思いますが、小沢さんに違法性があるかどうかはメディアの報道が大半間違っていて、実は政治資金規正法というのはザル法で、これは自民党がザルにしているんですが、資金の出資者と献金者が分かれていてもいんですね。というのは、一つの会社が沢山の献金者を通じて、一人の政治家にお金を渡す事が出来るようになっているのが現在の仕組み。なので、迂回献金と言われているものは、全く非合法ではない。どこの政治家も企業もやっていることなので全く問題はありません。


問題があるとすれば、それがダミー団体だった場合。ただ、これは一般の企業とは違って、会社法による規制があるわけではない。帳簿がついていて代表者がいれば、事実上ダミーではないという話にならざるを得ない。要するに政治献金をする献金団体って1万数千もあって、これは政治家の数から見たら滅茶苦茶多い。なんでかと言うと、ザル法だからなんです。


そうすると結局、小沢さんの側に違法性があるのは、第一公設秘書の方がダミー団体であるという事を文章に残していたり、どっかで喋ったものが録音されている場合に限られるんです。それが無いと、検察がどんなに頑張っても政治資金規正法で秘書を有罪にする事は難しい。そうすると、これは贈収賄の為の別件逮捕としてやっているというのが有り得ます。そうじゃなければ、ある力が働いて検察にあえてこの時期にやらしたということも想定出来ます。


献金請求文書を西松に渡したことや、迂回献金を認識していて西松側に献金を催促したということが事実だとしても、これは全く違法性はありません。


ただ、秘書がダム工事を口利きしたということは微妙な問題で、通常の範囲の口利きであるのか、なんらかの見返りを貰っているのか、それによって事態が違ってきます。この場合には政治資金規正法の範囲は超えていますので、政治資金規正法の容疑とは違う事になります。