小沢一郎民主党代表の公設第1秘書逮捕についての情報まとめ 2

小沢・民主代表:秘書逮捕 記者会見 冒頭発言(全文)/質疑応答(要旨)

・会見後の主な事件報道の流れ
産経MSN【小沢氏秘書逮捕】小沢氏側団体が主導 西松建設トンネル献金

asahi.com(朝日新聞社):西松前社長「献金はダム受注目的」

読売 献金「毎年2500万円」取り決め…小沢氏側と西松

読売は西松建設関係者の話、産経は捜査関係者の話と情報元が書かれています。朝日は関係者の話と書かれていますが、何処の関係者かは不明。

続いて昨日のTBS「ピンポン!」内での、宮崎哲弥上杉隆、大澤孝正弁護士の3氏による議論の内容を掲載します。

会見の内容を受けて

上杉:小沢さんの話を端的に要約すれば、自分だけじゃないだろうと。他にも同じルートでお金を貰っている議員もいるんだから、何で自分だけ?というのが言葉の端々から滲んでいました。その点を何度も訴えたいというのが、小沢さんの気持ちでしょう。

宮崎:会見を見た限りに置いては、私は理屈が通っていると思いますけどね。

事件のポイント

大澤:これはあくまでも、大久保容疑者の認識の問題です。裏金と知っていたうえでないとこの事件は立たない。つまり、彼の認識があったという証拠を検察が握っていない限りは逮捕は出来ない。知っていたかそうでないか、言ったか言わないかということを、どういう形で立証するのか。多分、物的な証拠も供述証拠も握っていないとこういうことは出来ない。


宮崎:昨日(3日)、朝日新聞の夕刊だけに、この情報が出ていた。これは、いわゆる前打ちと言うんですけど、強制捜査に関する事前報道という形でこういうことがなされるということは、ある意味では検察側が非常に自身を持ってやっているということの表れとも取れます。


大澤:大久保氏が否認する前提で、公判で否認しても動かぬ証拠があるということが突きつけられる自信がないとやらないはずなんです。


上杉:95年以前の政治資金規正法では、企業献金はOKだった。ですから、当時から西松建設と付き合いのある議員というのは皆貰っているんで、その腐れ縁みたいのがあったというのがちょっと背景にある。私も公設秘書の経験があるのですが、わざわざこういうルートでする必要があるのかなという疑問が一つあって、普通に政党支部というところに企業献金は認められているんです。


宮崎:それは小沢さん自身も仰っていました。企業献金と言うんだったら、政党支部に入れてもらえばいいだけのことで、何らこんな事をやる必要は無い。というのは正当な疑問だと思います。


上杉:私が会見で小沢さんに質問したのは、「西松から政治団体にもらっていたということを大久保氏さんが認識があったかどうかというところで、小沢事務所はちゃんとチェックが出来ていたのか?」と覗ったら「ノーチェックだった」と小沢さんは言った。ただ、考えにくいのは、4年間で2100万円という大きい金額を貰った時に事務所がノーチェックだったというのはちょっと考えられないですね。

大久保容疑者について

上杉:基本的に昔の田中派のルールだと公設はお金を触っちゃいけないというものだった。逆に、最も田中派のやり方を知っている小沢さんが公設を金庫番にしたということは、むしろ透明にしているという自身があったのかなと思います。大久保さんは金庫番ですけど10年前に入ってきた人で、もっと古い金庫番が何人もいらしゃっるということもあるんで、そのあたりをもしかした本当に知らないで政治団体からの寄付を受けていた可能性も0ではない。

何故このタイミング?

大澤:どっちに転んでも政治的影響が多き事件ですから、いつやるかということを最高検検事総長含めて、最高首脳から了解を得てやった事件のはずですから、恐らく政治的に最も影響の少ない時期を選んだ。検察にとってみれば予算が瀬いる血下この時期がそうなのかなということを思う。
あとは、時効の問題というのがあって、恐らく3月いっぱいで時効になるものがあるはずです。それは放置できないと。3月中にやるんだったら、身柄を拘束したとして、20日間の控訴期間考えると、ぎりぎりのところまできているんじゃないか。


上杉:他にもこのルートで貰っている人は与野党問わずいるわけで、その部分で何故小沢代表だけがというのが民主党の言い分。今後、これだけで終わってしまうと確かに国策だという言い方をますます強めるんですが、仮に与党のほうに伸びていくということになれば国策という言い方が使えなくなる。

宮崎:一般的な特捜の行動原理を感ゲルト、バランスを取るという事があると思います。

大澤:逮捕された西松側の人間が全部話をしている可能性がある。でも、それだけじゃ駄目で、片方の言い分だけでは難しい。何か物的な証拠があるのかも。

宮崎:西松川から献金されてていたという自民党の有料者は既に名前が挙がっている。それはどうなのかということも考え合わせていかないといけない。

大澤:犯罪があって、証拠がある限り見逃さないというのが検察の姿勢。あっても政治的な影響があるからやめようとなるとそれこそ政治的。証拠がある限りは真っ直ぐやるのみ。それをどう評価するかは国民の判断。


宮崎:こういう風に国策なのではないかと批判される事は当然分かっているはず。それにも関わらず国民を説得できるという自身があるという風に私は信じたいんですが・・・。

大澤:検察は国民に説明する気は多分無いだろうと思います。立件する事によって説明する。

小沢一郎の進退について

上杉:「仮にこれが事実だったら、どうするか?」と小沢さんに質問したら、「返却する」と答えた。過去にそれで助かっている人も何人かいて、恐らくそれで正面突破するのかなと思います。


大澤:これは形式犯で、実質犯ではなく、不正な流れがあったとしても、それは金だけのもので、それを返せばいいだろうというのが小沢さんの論理だと思います。