平成19年の犯罪情勢 簡易まとめ

警察庁平成19年の犯罪情勢の簡易まとめです。
個人的に気になった事だけを書き留めております。間違いなどがあったら指摘していただけると助かります。

  • p12 死傷被害者数はここ7年の中では39022人と最小。死者数に限れば過去9年の中、最小で1134人。
  • p16 街頭犯罪の認知状況の推移を見ると暴行のみ他の街頭犯罪とは違い年々増加していて19年は18993件。
  • p17 路上強盗の認知件数は平成7年まで増加していたのが、16年以降減少。19年は1537件。
  • p17-2 検挙件数、検挙人員も同様で、19年は検挙件数は621件、検挙人員は855件。
  • p17-3 検挙人員に占める少年の割合は、平成10年に73.1%だったのが、50.4%に。
  • p18 路上強盗の被害者は20歳代がTOP。男女比はほぼ変わらず。
  • p20 ひったくりの認知件数は平成15年以降連続して減少し、19年は23637件。
  • p20-2 検挙件数は平成15年以降減少していたが、19年は前年より1231件増え11321件。
  • p20-3 検挙人員は平成15年以降減少続。19年は1524人。
  • p20-4 うち少年による犯行は平成11年以降減少し続けて、19年は796人。
  • p21 ひったくりの被害者は60歳以上がTOP。次いで20代。圧倒的に女性の被害が多い。原付での犯行が前年より30%UP。
  • p22 強姦の認知件数は平成16年以降減少していて、1766件、うち495件が街頭における強姦。
  • p22-2 検挙件数は1400〜1500件前後で推移していたが、19年は1394件。うち街頭は329件。
  • p22-3 検挙人員は平成14年以降減少続。19年は1013人。
  • p23 街頭における強姦の被害者の年齢別認知件数を見ると、20歳未満が265件と一番多く、次いで20歳代が174件と多い。
  • p24 強制わいせつの認知件数は、平成16年以降減少していて7664件。うち街頭におけるものは4640件。
  • p24-2 検挙件数は3000件台、検挙人員は2000人前後で推移して、19年は検挙件数3542、検挙人員が2240人。
  • p25 街頭における強制わいせつの被害者の年齢別認知件数を見ると、20歳未満が2585件と最も多く、次いで20代が1559件。(男性の被害者含)
  • p26 略取・誘拐の認知件数は平成16年306件だったのが18年に199件と減るが19年は207件と8件増。うち街頭での犯行は134件(未遂28件)
  • p31 自動車盗の認知件数は平成16年以降減少し、31790件。平成15年と比べると約28000件減。検挙件数は13507件。検挙人員は2380人。
  • p31-2 検挙人員のうち少年による犯行は平成14年以降減少続。平10年は2091人。19年は655人。
  • p33 オートバイ盗の認知件数は平成14年以降減少続。13年に242517件だったのが19年は83028件に。検挙件数は10161件。検挙人員が7131人。
  • p33-2 検挙人員のうち少年による犯行は平成10年から減少続。19年は6740人。検挙人員に占める少年の割合は94.1%。
  • p35 自転車盗の認知件数は14年以降減少していたのが増加。平18年と比べると6881件増加の395344件。検挙件数は28243件。検挙人員が23682人。
  • p35-2 検挙人員のうち少年による犯行は13611人。検挙人員に占める少年の割合は57.5%。
  • p37 車上ねらいの認知件数は平成15年以降減少続。14年に443289件だったのが19年は168129件に。検挙件数は41116件。検挙人員が2344人。
  • p37-2 検挙人員のうち少年による犯行は542人。検挙人員に占める少年の割合は23.1%。 
  • p40 自販機ねらいの認知件数は平成15年以降減少続。14年に174718件だったのが19年は50846件に。検挙件数は18585件。検挙人員は1064人。
  • p40-2 検挙人員のうち少年による犯行は650人。検挙人員に占める少年の割合は61.1%。
  • p43 侵入強盗の認知件数は平成16年以降減少続。15年に2865件だったのが19年は1700件に。検挙件数は1140件。検挙人員は968人。
  • p43-2 検挙人員のうち来日外国人による犯行は70人。割合は7.2%。平成15年は218人だったのが以降減少続。

  

  • p43-3 平成19年の侵入強盗に伴う身体犯の認知件数は438件。うち殺人・致死が24件。傷害が334件。強姦が80件。殺人・致死のみを見ると、ここ9年の中では一番少ない。
  • p45 侵入窃盗の認知件数は平成15年以降減少続。14年に338294件だったのが19年は175728件に。検挙件数は96266件。検挙人員は12034人。
  • p45-2 検挙人員のうち来日外国人による犯行は408人。割合は3.4%。平成15年に704人だったのが以降減少続。
  • p46 ピッキングによる侵入窃盗の認知件数はは平成16年に4355件だったのが19年は708件に。検挙件数は819件。
  • p46-2 ドリルを使用した犯行は平成16年に1763件だったのが19年は169件に。検挙件数は326件。
  • p48 住居侵入の認知件数は16年以降減少続。15年に40348件だったのが19年は27383件に。検挙件数は9211件。検挙人員は6209人。
  • p48-2 検挙人員のうち来日外国人による犯行は114人。割合は1.9%。
  • p52 詐欺全体の認知件数は平成14年以降増加して17年に85596件だったのが以降減少し、平成19年は67787件に。検挙件数は27963件。検挙人員は12113件。
  • p53 振り込め詐欺の認知件数は平成17年で21612件。平19年は17930件と減っているが、検挙件数は3079件、検挙人員454人と低く、被害総額は17年以降250億を切らず。
  • p53-2 いわゆるオレオレ詐欺の認知件数は平成17年、6854件。18年、7093件。19年、6430件。19年の検挙件数は820件。検挙人員は197人。
  • p54 オレオレ詐欺の認知件数のうち、交通事故示談金名目のものが平成17年で1248件、19年で129件と大幅減少。それに対し、サラ金等借金返済名目、妊娠中絶手術名目、会社のトラブルを装ったものが増加。
  • p55 架空請求詐欺の認知件数はは減少傾向にあって、17年に4826件だったのが19年は3007件に。検挙件数は1252件。検挙人員は132人。
  • p56 3007件のうち有料サイト利用料名目が1446件と最多。次いでその他が679件。借金返済・債権回収名目が374件。訴訟関係費用等名目が368件。情報購入代金名目が140件。
  • p57 融資保証金詐欺の認知件数は平成17年9932件だったのが、5922件に。検挙件数は886件。検挙人員は117人。
  • p59 還付金等詐欺の認知件数は平成18年で482件だったのが19年で2571件に増。新手の詐欺なので、18年は検挙人員は0人。19年は検挙件数が121人。検挙人員は8人と少ない。
  • p61 携帯電話の不正な取得・流通の検挙件数は18年89件だったのが19年に281件に増。検挙人員は224人。
  • p64 重要犯罪の認知件数は平成16年以降減少続。平成15年23971件だったのが19年は16922件に。検挙件数は10181件。検挙人員は8315人。
  • p64-2 うち殺人・強盗・放火・強姦・強制わいせつはいずれも減少傾向にあるが、略取誘拐・人身売買は200〜300件を推移。19年は207件。
  • p65 平成19年の殺人の認知件数は1199件。平成15年は1452件。検挙件数は1157件。検挙人員は1161件。検挙率は95%前後を保ち続ける。
  • p65-2 殺人事件による死亡者数は19年に600人を下回り、574人。
  • p66 殺人事件の検挙被疑者のうち犯行後徒歩で逃走、現場から立ち去らない場合を含む、その他が1052件のうち825件。
  • p66-2 ほか自己所有の自動車で逃走が100件。自転車で逃走が30件。盗難車で逃走が15件。その他の自動車が36件。タクシーが12件。レンタカーが8件。バイクが8件。あとはその他。
  • p66-3 殺人事件を年齢別検挙人員を見ると、30代、60〜64歳による犯行以外は減少傾向。
  • p66-4 少年(14〜19歳)による犯行は平成16年から60〜70人前後で推移している。20代の犯行は平成16年から減少続。
  • p66-5 30代による犯行が平成14年から一番多くなっている。19年は1161人中294人が30代による犯行。次いで50代が199人、20代が197人、40代が185人、65以上が123人、60〜64歳が99人、14〜19歳が64人。
  • p67 通り魔殺人*1(未遂を含む)の認知件数は平成10年が一番多く10件。一番少ないのは平成16年の3件。19年は8件とここ4年では一番多い。検挙率は100%。
  • p68 保険金目的殺人の検挙件数は平成14年が11件と一番多く、平成17年が2件と最小。そして18年が4件、19年が3件。
  • p69 殺人事件の検挙件数における被疑者と被害者の関係を見ると、いずれの年も約40〜45%前後が親族間のもので、残り約24%前後が知人友人。面識なしは13%前後。
  • p69-2 親殺し、子殺しが増えているような気がすると言われるが、減ったり増えたりで平成10年以降、ほぼ毎年両方とも100件以上はある。10〜19年の間で一番多かった年は18年。
  • p69-3 19年は1052件中、親が被害者のものが133件、子が102件。配偶者が192件。兄弟姉妹が42件。知人友人が251件。面識無しが137件。あとは図表参照。
  • p70 強盗事件の認知件数は15年7664件だったのが4567件に。検挙件数は2790件。検挙人員は2985人。
  • p71 強盗に伴う身体犯は4567件中、1932件。うち強盗殺人・致死は44件。強盗傷人が1752件。強盗強姦が136件。
  • p71-2 年齢別検挙人員を見ると、ここ2年では20〜29歳の犯行が最多。少年による犯行は18年に1000件を下回り913件、19年は786件。
  • p71-3 逆に65歳以上による強盗事件が少しずつだが増え続けている。19年は110件。
  • p79 強盗の手口別認知件数を見ると、侵入強盗が1700件でうちコンビニ強盗が544件と最多。非侵入強盗が2867件でうち路上強盗が1537件と最多。
  • p81 強姦の年齢別検挙人員を見ると、20代の犯行が1013人中367人と一番多く、次いで30代、40代、14〜19歳、50代、65以上、60〜64歳の順。
  • p81-2 強制わいせつの年齢別検挙人員を見ると、30代の犯行が2240人中558人と一番多く、次いで20代、40代、14〜19歳、50代、65以上、60〜64歳の順。
  • p85 放火の年齢別検挙人員を見ると、40代の犯行が764人中156人と一番多く、次いで30代、50代、20代、14〜19歳、65以上、60〜64歳の順。
  • p89 組織窃盗事件は平成15年以降減少続。19年の件数は31件だが捜査中の事件が27件と多い。(19年12月末の時点)
  • p92 人質立てこもり事件は18年に3件だったのが、19年に6件と増加。14年〜16年の間は年に10件以上あった。
  • p93 政治・行政をめぐる不正事案の検挙事件数はほぼ毎年80件以上はある。18年は前年84件だったのが119件と跳ね上がる。これは談合・競売入札妨害の検挙が増えたため。19年は総合73件。
  • p93-2 その内訳は、贈収賄が47件。談合・競売入札妨害が26件。あっせん利得処罰法違反と政治資金規正法違反はともに0件。
  • p103 公然わいせつの認知数は14年に2000件を越え、そこから2500件前後で推移。19年は認知件数が2286件。検挙件数が1718件。検挙人員が1618人。
  • p103-2 わいせつ物頒布等の認知件数は10年から15年まで下がり続けていたが、16年に375件が522件に増え、以降増加し続けている。19年は810件。検挙数が787件。検挙人員が892人。
  • p104 賭博の認知件数は18年に209件だったのが、19年に424件と2倍以上に。なんの影響でしょう。
  • p104-2 検挙件数は415件。検挙人員は1529人。
  • p105 高齢者の刑法犯検挙人員は前年に比べ、1960人多い48597人。内訳として、窃盗が3万人弱でうち25854人が万引き。凶悪犯が317人、粗暴犯が3213人。知能犯が1056人。その他の占有離脱物横領・器物破損が12101人。
  • p105-2 高齢者の凶悪犯の内、123人が殺人で強盗が110人。殺人は平成10年より毎年100以上あり、19年は前年より減る。一方強盗は12年以降増え続けている。
  • p105-3 平成10年には453人だった高齢者の粗暴犯は毎年増え続け3213人に。
  • p107 銃器使用事件の認知件数は平成16年に517件だったのが毎年減少し、19年には324件に。
  • p107-2 銃器使用事件のうち拳銃使用のものは平成10〜17年まで毎年200件以上あったのが、18年に189件に減り19年は183件。
  • p108 刀剣類・刃物を使用した事件の認知件数は平成16年に9111件だったのが以降減少し、19年は6004件に。
  • p108-2 殺人及び強盗における銃砲刀剣類等を使用した事件の認知件数は、殺人が1119件。強盗が4567件。前年より減少しているが、銃器使用による殺人は11件増え、34件。
  • p108-3 猟銃等使用による事件は前年から6件増えて、12件。
  • p116 少年の刑法犯検挙人員数を見ると、平成15年が144404人だったのが、以降減少し続け103224人に。
  • p116-2 うち凶悪犯は1042人。粗暴犯は9248人。窃盗犯は58150人。知能犯は1142人。風俗犯は341人。その他が33301人。
  • p119 来日外国人の刑法犯検挙件数を見ると、17年の33037件以降下がり続け、19年は25730件。
  • p119-2 国籍別に来日外国人の刑法犯検挙人員を見ると、7528人中一番多いのが中国の2899人。次いで、その他、ブラジル、韓国、ベトナム、フィリピンの順。
  • p122 来日外国人の刑法犯検挙人員7528人の内、90%が正規滞在者。(平成19年)
  • p124 暴力団構成員等の罪種別検挙件数の合計を見ると、16年から上昇し19年には43002件。
  • p124-2 罪種別に見ると、暴行、窃盗、わいせつ物頒布、公務執行妨害、器物破損が増加傾向にある。
  • p124-3 賭博を見ると、前年127件だったのが304件に。p104の疑問が半分解決。
  • p125 暴力団構成員等の罪種別検挙人員の合計は平成14年から減少し続け、19年は16621人。
  • p129 配偶者による殺人、傷害及び暴行事件の検挙件数の合計を見ると、平成10年は519件だったのが19年に2471件。
  • p129-2 特に暴行の伸び率が激しく、17年379件だったのが18年707件、19年933件と増え る。
  • p130 刑法犯被害件数に占める子供の割合は19.8%。窃盗の被害が一番多い。
  • p130-2 子供の刑法犯被害件数は18年が309104件で、19年が304685件。成人は18年が1359257件で、19年は1235385件。
  • p133 子ども対象・暴力的性犯罪被害の状況を見ると、15年の2236件から下がり続けて1012件と減るが、強姦件数が前年から14件増えて81件。
  • p134 高齢者(65歳以上)の被害件数は156271件で、刑法犯被害件数に占める割合は10.1%。
  • p140 昭和21年からの、刑法犯の認知・検挙状況の推移を見ると、認知件数が最も多い年は平成14年の2853739件。以降下がり続けて19年は1908836件。検挙件数は605358件、検挙人員は365577人。
  • p140-3 検挙件数が最も多かった年は昭和60年の1032879件。この年の認知件数は1607697件、検挙人員は432250人。
  • p144 刑法犯の都道府県別認知件数の推移を見ると、一番多い県は東京で228805件、次いで216303件で大阪、143948件で愛知、そして埼玉、神奈川、兵庫、千葉と続く。
  • p144-2 認知件数が一番少ない県は6001件で島根、次いで6261件の鳥取、6699件の秋田、そして福井、徳島、山梨、山形と続く。
  • p144-3 前年より認知件数が増えた県は、佐賀が452件増え10112件、高知が213件増え11165件、宮崎が146件増え11498件、鹿児島が60件増え13625件。他の県はいずれも減少。

*1:人が自由に出入りできる場所において、確たる動機が無く通りすがりに不特定の者に対し、凶器を使用するなどして殺傷などの危害を加える事件を指す。