若林和弘さんの仕事
押井守監督が映画「スカイ・クロラ」で若手声優を使わなかった理由
押井守監督が言う事はごもっともだと思いますが、80〜90%はちょっと多いような。個人的な印象としては70〜80%ぐらいでしょうか。
男キャラはそれなりに幅があると思うんですが、女性キャラはほとんどが10代、萌えキャラ中心で、リアルな10代後半〜20代のキャラクターはほとんどいないし、多分演じられる声優もいないと思うので、俳優を使うのは正解かなと思います。
若林和弘音響監督はGHOST IN THE SHELLの時から押井さんとずっとやっていて、他にもジブリ作品では、もののけ姫、猫の恩返し、ハウルの動く城、ゲド戦記をやっています。ジブリ作品ではキャスティングが結構批判されてますが、ここでは音響監督ではなく録音演出という役職なので、どの辺まで声優決定権があるのかよく分かりません。
2004年ぐらいから精力的にTVシリーズでBONESとI.G.の作品を中心にやっていて、ラインナップを見て分かるとおり、多くの作品で人気声優はあまり使っていなくて、配役のマンネリ化も少なく、こだわりのキャスティングをしています。最近で特に良かったのは精霊の守り人で、安藤麻吹さんが、30歳の女用心棒という難しい役を見事に演じていました。
今年の作品を見ると、true tears、そして今放送しているソウルイーター、xxxHOLiC◆継をやっています。
ソウルイーターのマカ役、小見川千明の演技は色々言われていますが、個人的にはそこまでひどくはないと思っていて、これからどういう道を歩むかは分からないんですが、まだ若いし、もっと経験をつめば良い声優になるのではないかなと考えています。