「鈴木先生」9話 感想

なんかドラマ的な作られた展開という感じが強くて、いつもより引いた形で見てしまいましたが、鈴木先生が足子先生に追い詰められるという意味では、半分予測が当たっていたし、裁判の前段階の生徒同士のやり取りは見応えがあり、そこで再び引き込まれました。

最終回で解消されるといいんですが、鈴木先生の立ち位置が中途半端でもやもやする部分があります。

私としては、鈴木先生は一見正しくて立派なことを言っているけども、そこここに欺瞞的な行動をしていて、自らがこの事態を招いたようなものと思うので、あまり同情ができません。もちろん、そういう面も描かれている部分はあるのですが、あくまで鈴木先生寄りに描かれているので、悪い面が隠された演出になっていると感じる。

その欺瞞を足子先生や神田が暴くという展開になると思っていたんですが、ここまでの展開では、単に歪んだ性格の嫌な奴が、何の非もない鈴木先生を貶めているだけのように受け止められるような感じになっていて、二人が単なる悪役になってしまっています。足子先生は置いておくとしても、神田はなぜこのような行動をとるのかが全く見えず、共感もできないので単なる悪役性を強めています。最終回では、その辺がきちんと描かれて、単なる悪役が鈴木先生の見事な指導によって改心するみたいな展開にならないよう望みます。