会見ウォッチ 1月19日 赤松広隆農林水産大臣 小沢一郎幹事長を巡る騒動について

(記者)

小沢さんの元秘書二人と、議員として同僚の石川さんが逮捕されたということについての所見と、今朝の報道だと、小沢さんが、もうようやく、任意の事情聴取に応じるというのがありますけれども、これまで、なかなか、きちっと説明されているとは思えないですけれど、そのことについてのご所見をお願いします。

(大臣)

だから、あんまりね、やっぱり事件の中身が良く分かってなくって言うとあれなんで、こういう例があるということだけ、ちょっと理解してもらいたいんだけど、僕も、昔、国対委員長(国会対策委員長)、民主党の、やっていた時に、参議院選挙の比例候補ですけれど、ある人の応援していたわけ、是非、その人は、もうギリギリだと言われていたから、「よし、分かった、俺は責任者でやってやる」と言って、ダアッーと選挙運動、本当に一生懸命やって、秘書達にも、「もう、死にもの狂いでやれ」と言ってやったわけ。

そうしたら、選対委員長じゃなくて、国対委員長なもんだから、そういう意味で言えば、何かあれば、非常にポイントになるからと思って狙われてたと思うんですけれど、開票日かな、何かの時に、一斉に、マスコミの人には連絡してあるものだから、警察は。一斉に、もう外に、後で分かったんだけど、何かいっぱい車停まっているなと、そしたら、みんな、それはマスコミの人なわけよ。家宅捜索のところ、ダダダダーッと撮って、全国放送して、それは、文書違反でということですよ、でやったわけ。

ところが、結果的には、文書違反はあったんだけれど、僕のところで出したんじゃなくて、他のところから出したやつを、僕のところが出したと言って、やって、結局、そこから送検もできずですよ。送検して、そこで、不起訴になったんじゃなくて、警察そのものが、送致もできないということで、終わっちゃったわけ。

そうしたら、もう、それは、いや、事実は、あれ間違いで無実でしたということを報道なんかしてくれないでしょう。全国で、先生のところ大変だったですね、どうです、何て言って、全国放送だから、もちろん、新聞にも出るし、だから、そうやってやられて、じゃあ、何か僕のところは、もう選挙違反やったのは、もう既成事実みたいになっちゃって、あれされているけれど、実際は、それは、じゃあ、どうやって責任取ってくれるんだみたいな話になるんですけれど、新聞社の人は、「それだったら、何とかと言って訴えられますから、やったらどうですか」みたいな、しかし、国対委員長で、そんなことを、地元の警察相手にして、やるのもなんだからと言って、僕は、やらなかったんですけれど、そういうことって、いっぱいあるんですよね。

だから、今回の小沢さんのが、そうだとは言いませんよ、言いませんけれども、だから、本当に中身をきちっと分かって、しかも、それが本当に「クロ」なのか「シロ」なのか決めるのは、それは、裁判ですから、別に検察がやることは、全て、100パーセント正しいということでは、これは絶対ないわけで、そのために、えん罪事件だっていっぱいあるじゃないですか。だから、もちろん、そういう、司直の公平・公正な判断をみると、そしてまた、その結果が裁判で明らかになると。そこで有罪になったりね、なんかしたら、いいんですけど、言いわけじゃないです、決して、これは言いわけとか、小沢さんを弁護するという意味じゃないけど、今まで政治家が捕まったので、無罪になった人いっぱいいる。

しかし、それは、5年も、6年も経ってから「無罪だ」と言われたって、もう、その人は政界に復帰なんかできないですよ。だから、それで殺されていった人はいっぱいいますから、だから、そういう意味で、本当に、この人は罪なのか、あれなのかね、是非、被疑者の段階では、やっぱり、被疑者の扱いを僕はして欲しいなと。

何かそういうふうに書かれると、まず、もう、間違いなく、「クロ」なんだということで、まず、次の選挙には出れない。もちろん、無所属で出たって、当選できない。ところが、裁判の結果は「シロ」だった。名前を挙げろと言われれば、何人でも挙げますけれども、いっぱいいますよ、そんな人。

それで、果たして、じゃあ、それで検察や警察は、責任を取ってくれるのですかと。「俺の政治生命返してくれ」と言ったって、それは、返してくれないじゃないですか。だから、そういうのに引っかからないように、僕らも、ちゃんと少しでもつけこむ隙のないように、身辺をきちっとやっておかなきゃいけませんけれども、だけど、そういう例も過去には、やっぱりありますよということだけは、さっきの僕のところの、全国放送の文書違反じゃないけれども、秘書なんかも、とにかく何とか認めさせようと、1か月ぐらい、もう毎日呼ばれて。だから、絶対、嘘は言わなくていいけど、やってないことをやったと、絶対言うなと言って、僕は言っておきましたけれども、結局、何も出てこないし、だから、送るのさえできないですよ。

だから、あんまり検察批判めいたことは言いたくないですけれども、別に、僕は、小沢さんかばうあれも全くないけど、今度の見ても、それぐらい、それぐらいというのは、その記載、不記載みたいなことでね、そこまでやるかと、身柄拘束して、党大会の前に、また前にね、これは、その奥に、もっと何かがあると思って、それだけ検察も追ってるんだと思いますけれどもね。もし、なかったらどうするんでしょうね。そういうことを思います。

ただ、だからと言って、今、党が、非常に、そういう目で見られていると、支持率が下がっていると、これは現実ですから。だから、それを、僕らが、反対に、これは小沢さんのせいだから、まあ、あいつが辞めればいいんだみたいな論理ではなくて、やっぱり、党というのは、みんなの党ですから、別に小沢さん個人の党じゃないんですから、むしろ、我々の方が、最初から作ってきたぐらいの、僕はそういう意識を持ってますから、「この党を、そんなことぐらいで、小さくしたり、政権から下ろさせたり、そんなことは絶対させないぞ」というぐらいの、僕は気持ちです。