会見ウォッチ 1月12日 総務省大臣会見 インド訪問の成果

6日〜10日、原口大臣は訪印しており、そこで話し合われたことを報告しています。以下、会見引用。

ICTを中心として、あるいは地域主権を中心として、この5日から10日までインドを訪れました。その報告がまず第1点です。鳩山総理、シン首相の会談を受けて、例えて言うとですね、アジアでは最も成長が著しい国の一つがインドであります。そことしっかりとしたOS、コンピュータで言うとオペレーティングシステムを作って、政治のOSを作って、その上に様々なアプリケーションを乗せていこうということでいろいろなところで合意をいたしました。例えば、通信・IT大臣、新エネルギー・再生可能エネルギー大臣と会談を行って、インドのデリーとムンバイの間で大動脈構想を日本は作っていますけれども、そこで私たちは多くのプロジェクト、例えば、平均年齢が23歳という国民、そういう話も伺いましたけれども、大変若い国です。これからどんどん成長していく、その国におけるエネルギーの問題というのは世界の環境問題でもあるわけでございまして、日本の技術を使って、そしてスマートグリッドや、あるいは特にルーラル地域、地方に私たち日本が何ができるかという話をしてきました。これはアジアの成長を、正に日本に取り込むという意味でも大変大きなものでございました。


またアンビ・バレー・シティ、これはロイ・シマントさんという方が経営をされているシティ、この中にも行かれた方がいらっしゃると思いますが、実に大阪市と同じくらいの大きさの中に理想の都市を作っていらっしゃいました。そこにICT関連企業が一堂に会して、そして日印でどのような協力をするかということを話をしました。

私は今日、記者会見でまず申し上げたいのは、内向きな議論ではなくて、あるいは内向きで非常に元気がないというような話を一部する方がいらっしゃいますが、日本のポテンシャルはものすごく高いです。出る杭をもっと出すという政策をどんどんしていかなくてはいけないというふうに私は思います。


また、その後、インド工科大学のハイデラバート校の学長とも、ともにどういう協力をするのか、協力の研究をやるのかというお話をいたしました。1つの企業、例えば、ロイさんのところだけでも100万人の雇用をしています。リライアンス、最大のところは350万人というようなお話でございましたけれども、たくさんの企業が多くの雇用を抱えながら社会に対して貢献をする。私たちも日本の代表する企業の皆様も御一緒いただきました。あるいは協会やさまざまなICTにかかわることを司っているかたがたも御一緒いただきましたけれども、共通のプラットホームを作って、そして成長戦略をともにしていこうというお話をすることができました。

今までインドは、ともすればイギリスとの関係もあって、欧米の方を向いていました。その中で、私たち日本が多くのグリップができたこと、様々な共通のルール作りや、あるいは投資の環境といったことを整えることができ、この2年間で日本からインドへの投資は10倍になっています。この10倍という数もまだ小さな数字でありまして、1か月間に携帯電話だけで、日本では何十万台売れたとか何百万台売れたという話でしたけれども、インドでは1,700万台が1か月で売れるという状況でございました。その強い成長力を更に日本との間の友好発展、あるいは協力関係、そして引いて言えば、私たちの国の成長の糧にも使えるのだなということを感じた5日間でございました。