会見ウォッチ 1月12日 総務省大臣会見 人事についての報道に対して大臣が遺憾の意を表明

総務次官に岡本審議官昇格…政府が決定
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100115-OYT1T00815.htm

上の記事の通り、決定されたようですが、12日の会見では、人事について、まだ正式な決定がなされていないにも関わらず、報道各社が原口一博大臣に一回も確認をせず、「大臣が決定」というような報道をしている事について遺憾の意を表しています。以下、会見引用。

問:  事務次官人事なのですけれども、報道で鈴木事務次官が退任されて岡本総務審議官が新しく事務次官になられるという人事が出ておりますが、この人事のねらい等について大臣からお聞かせください。


答:  まず第一に申し上げたいのは、人事については何も決めていません。そして報道について言うと、私は報道・言論の自由表現の自由の砦をつくりたいと申し上げていますから、今まで大きなサポートや様々な意味での報道に対しての私なりの配慮をしてきたという自負を持っています。しかし、今回の人事について言うと、私には一回も確認がありませんでした。しかし、原口大臣はという言葉で出ています。私はこのことは大変残念であります。お互いにこうやってオープンにし、そして、ではもうそういうかたがたを相手にせずに、直接正しい情報を言う方を相手にしなくてはいけないのかというぐらい、思いつめるぐらい、私は残念でありました。それはインドで聞いたわけですね。人事権者がいないにもかかわらず、またそれに確認することもなく、原口大臣はこうだという、何とかという方を更迭するという、それは私たちの組織の士気にもかかわります。総務省の士気が落ちれば、それは国民の皆さんに迷惑をかける。私はそれは組織の防衛としては戦っていかなければいけないということだと思います。

その上で、一般論で人事についてお話をします。個別の人間についてどうこうという話はいたしません。政権交代ということは新たな政策、これを実現するための人事というのも、正に政策の一つです。そこでの観点は三つです。一つは、新しい政権に対するロイヤリティ、二つ目は国家・国民に対してきっちり説明をし、チャレンジングなことをやってきたということであります。そして3番目は、その結果として私たちが実現していく政策に最短距離の行動ができるかということであります。

総務省について言うと、鈴木事務次官を先頭に、私たちは多くのパフォーマンスを実現してきました。今、私が全体の、これは一般論としての人事として考えていることは、今回の予算編成の中でも、あるいは様々な税の議論の中でも、私たちが超えなければいけないという壁が少し見えてきました。その壁に対して、いかに戦える体制をとれるか、この観点で適材適所の人事が必要であるということを考えています。それ以外についてはまだ何も決まっていませんので、ここで申し上げることはありませんが、念のために言っておきますが、だれか更迭しなければいけないような人は一人もいない。むしろ私は冒頭の会見でも申し上げましたけれども、人を生かす経営ということをやろうとしているわけです。その人を生かす経営の柱となるこの総務省の幹部が、どれだけ粉骨砕身して頑張ってきてくれたか。その人たちが様々な世界戦略の中で、様々な国家戦略の中で適材適所に、先ほどインドの話をいたしましたけれども、インドとの間の政治のOSもこの間にやはり壊れているんですね。安倍総理やあるいは麻生総理、部分的には頑張ってくださった方がたくさんいらっしゃいます。しかし、現地に行ってみると本当に日本企業はそこに孤立無援で、多くの人たち、いや、日本のかたがた、ムンバイではNHKさえも見られないということまでお話を頂きました。そういう中で私たちは国内外の様々な総務省としての政策を一番実現できる、そこに向かった最適な人事をやっていきたい。それをいつにするかというのは発表してからでございます。