「ニートはパンク」 神山健治監督が語る
昨日放送のアニメギガに神山健治監督が出演。東のエデンについての話を文字起こししました。
(司会)
この作品のテーマは、どうやったら日本を救えるか?みたいな大きいもので、TVシリーズを見ると、ニートが鍵を握っているんだというような内容だったと思うんですが。
(神山)
最初は、ニートも作品で言われる「あがりを決め込んだおっさん」の両方を蹴っ飛ばして、もうちょっと頑張ろうよという話にするつもりでいたんです。ただ、若い世代の人たちとディスカッションを続けるうちに、もしかしたらニートって現代のパンクなんじゃないかなと。攻撃的ではないけれど、もしかしたら彼らが新しい時代の主人公になる可能性を秘めた代表選手で、一番最先端を走っているから理解出来ないだけなんじゃないかなというように考え方を変えたんです。彼らをもうちょっと主人公にしてみるべきなんじゃないかなと。
(司会)
それは製作中に変わっていった?
(神山)
そうです。4話ぐらいまで書いた段階で変わりましたね。作り手としても凄く面白い体験でした。考え方が変わったのは、現代をテーマとして扱おうというところが大きかったからで、作り手も認識を変えていかなきゃいけないということに気付かせてもらった。そんな感覚なんじゃないかなと。
ネタではなく、大真面目に語っております。恐らく、単に物語を盛り上げるためのネタという風に見ている人が多いと思うので、ネタじゃなく本気だということをちゃんと示せるかが劇場版のポイントだと思います。