亀井静香氏の会見発言抜粋(雑誌・フリー等の記者)(平成21年10月27日)

http://www.fsa.go.jp/common/conference/minister/2009b/20091027-2.html

個人的に気になった発言を紹介します。

まあ、齋藤(新)社長は張り切っていますよ。今、もう非常にハッスルしていますね。私どもと一緒になって、私も少年のような夢を描いているのだけれども、彼も「そうした絵を描いて頑張ります」と言ってくれております。国民的財産が今のままではもったいないですよね。もう本当に静止状態ですよ。もうちょっと躍動させないと駄目なのです。金融機関としてもあれでしょう、郵貯だけでも170兆円以上。預金量としては、メガバンクを三つ集めて合わせたぐらいでしょう。これで国債を買ったり、いろいろなそんなことだけではね。だから、地域経済にその金をどう回していくか、というようなことを含めてダイナミックな展開をやっていこうと思います。

また、あと、モラトリアムは、いよいよもう30日に閣議決定で、もう大塚(副大臣)君というのは優秀ですよ。私がアホな分だけ優秀なのです。だから私は、助かっているのです。私は方向とあれは出すけれども、細かいことはあまり、私はすべての能力はありませんから、各省庁との折衝から全部彼(大塚副大臣)と田村(大臣政務官)君が一緒にやってくれて。

鳩山総理というのは、人事でも緻密ですよ。私みたいなアバウトな者を大臣に就けたなら、ちゃんとこういう者を側へ就けているでしょう。そういう面では、いつでも全部任せる、これがリーダーシップなのです。リーダーシップというのは、箸の上げ下ろしまで指図するのがリーダーシップではないのです。だから、持ち上げるわけではないけれども、鳩山総理というのは、そういう意味のリーダーシップは凄いですね。郵政だってそうではないですか。全部任せてくれているでしょう。

昨日の(総理の)所信表明も、新聞によっては、またちょっといちゃもんもつけているけれども、総じて、皆さん好意的にやっておりましたけれども、やはり、昨日の所信表明は、哲学をしゃべっているからある程度胸を打ったのですよ。それをアホな自民党の連中が、ワーワーわけの分からない野次(やじ)で。昔の野次というのは、「寸鉄人を刺す」ような野次をやって、野次で周りがしんと静まるような野次を飛ばさなければいけないのです。これが野次なのです。あれは騒音ですよ。あれは、野次と言わないのです。

マスコミは従来、縮小予算を組んだら拍手喝采しますよ。どの予算も、今まで見ていると全部そうです。積極予算は、そんなにマスコミに拍手喝采されないですね。これは、大蔵省にコントロールされているのです。「入るをもって出ずるを制する」、総量予算、財政赤字を少しでもつくらないという予算をつくれば良い予算だと。その結果、日本の将来がおかしくなったって関係ない。

主計局長は任期が1年だから。財務当局は中・長期で見ていないのです。私は、ずっと長い付き合いだけれども、(彼らは)別に優秀なアナリストでもなければ何でもないのです。私はかわいがっているのだけれども、財務省の役人は、ある意味では「切り屋」なのです。財務省には、未来をつくるという力がないのです。それは、内需が順調にどんどん出ているときはそれで良いのだけれども、そうではないときには、私は別にケインジアンでも何でもないけれども、国の役割ということをやはり無視してはいけないときに、「入るをもって出ずるを制する」、そんなことをやったら景気が悪くなる。だんだん縮小予算しか組めなくなるわけでしょう。そうしたら、国債を発行せざるを得ないような悪循環になっていくのです。それを正すと言っているわけです。

問)日本郵政は実質、国有とか国営とかいうことはないのですか。

答)それはそうでしょう。私は一度も言ったことがないですよ。

問)総選挙前、国民新党さんは200兆円の景気対策を打ち上げていました。私は、大変感激しまして、実際に財政出動すれば景気が良くなって、税収もはじめて増えて、いわゆる国の借金もはじめて減ることが可能になるので、この200兆円の景気対策というのは、3党の中で主張されているのでしょうか。どんどん削られていっているのが現状ですけれども、今後、これはやはり反映するのか…。


答)分かりました。これは、残念ながら、民主党は分からず屋なところがあるものだから(笑)。我々は、正しい経済政策、財政政策を、そのまま、本当は丸呑みしたほうが良いのだけれども、(民主党は)しないのですよ。民主党というのはしぶといのです(笑)。だから私は、そういう意味で補正予算について、「もう10兆円ぐらいやらないといけない」と。3兆円切っているでしょう。その埋め合わせをするだけだったら、役人というのは大したもので、来年度予算編成で概算要求を出したけれども、補正予算については、カットされた分の形を変えて出して、下手したら、これだけになってしまう。そんなことでは駄目なので、力強い内需を出していく、そのためにはどういう補正予算が必要になるのか。額は後からついてくる。今だって一番いけないのです。マスコミがいけないのですよ、額で評価するから。そうではなくて、中身を、今の経済、将来の経済についてどういう中身の事業が必要なのか、どういう手を打たなければならないのか、というのが先なのです。そのために必要ならどんどん、お金なら幾らでもあると。日本なんてお金はうなるほどあります。そのお金を今までの自公政権はちゃんとうまく使っていなかった。それを今度の政権が何の躊躇(ちゅうちょ)もなく使っていけば良いのだけれども、うち(国民新党)が良いことを教えてあげているのに、民主党はなかなか、こんなことをやってしまって(笑)。