YOSHIMOTO DIRECTOR'S 100 10月分

今月から吉本芸人100人の撮った映画が毎週2本放映される番組がスタート。初回は見逃してしまったので2週目からのちょっとした感想。

山崎邦正監督「HERO」

脚本・助監督:内田準也
お笑いの要素は殆ど無く、自分はヒーローだと思い込んでいる男の悲しいお話。
星新一ショートショートのような話で、どこかで見たことのあるような内容。山崎さんらしいといえばらしいのかもしれまんせんが、もっとぶっ飛んだものが見たかったです。

川島明監督「パンティストッキングダイナマイト」

脚本:蒲田幸成 監督補佐:金子与志一
麒麟の川島さんの自伝的内容の作品。主人公の年齢設定等がよく分からなかったんですが、うだつのあがらない主人公がラジオのはがき職人になって、はがきを送っていた番組が終わるまでのストーリー。
ラジオを聞いている人なら、分かる分かると言いたくなるような要素がたっぷりで、今まで見た中ではこれが一番。

竹若元博監督「golden atmosphere」

脚本:寺本覚 助監督:佐高美智代
golden atmosphereを直訳すると黄金の雰囲気。内容は日常的な行動を、冒険的な内容の雰囲気にしたもので、アイデアは面白いと思ったんですが、ネタがあまり面白くなく、さらに一個一個がしつこくてちょっと退屈でした。若竹さんが映画好きということで、色々な映画のエッセンスが入っているんですが、あまり効果的には機能していないように思いました。

徳井義実監督「nijiko」

脚本:徳井義実、長澤佳也 助監督:松村隆司
徳井さんが、寿司をインテリアとして売り出すストリートアーティストの女性、虹子を演じ、それをドキュメンタリー的に追っていくというコントドキュメンタリー。
ドキュメンタリー部分がすごくよく出来ていて、途中でコントから本当のドキュメンタリーを見ているかのような錯覚に陥ってしまいました。特によかったのは虹子を影で見守るストリートパフォーマー友近の演技。これは演技指導か、本人の引き出しから出たものか分かりませんが、独特の口調と溜めがインタビューに答えている若者という感じが凄くしてよかった。