派遣が問題なのか
昨日のTBSラジオ「アクセス」は、非正規雇用が増えていくのは良くないことですか？というのがテーマ。
ゲストの日垣隆氏があまり日本の貧困の現状を理解していない感じだったので最後まで聞いていないんですが、最初のトークで藤井誠二氏が秋葉原無差別殺傷事件に触れ、この事件は派遣問題に結びつけて、それが原因ではないかというようなことが言われているが、あまり1つの所に安易に結びつけるのはよくない。ということを仰っていました。
- 埼玉〜茨城〜静岡…通り魔各地で無断欠勤
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20080611076.html
- 両親別居で「正社員」放棄！？加藤容疑者孤立感強める引き金か…
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080612-OHT1T00042.htm
の記事を読めば分かるように、加藤容疑者は職を転々としていて、昨年1月、青森市の運送会社では正社員になったにも関わらず「家庭の事情」ということで退職していて、そして青森から静岡に移り、トヨタ系の自動車工場で働くようになったという経緯があります。
確かに先行きの不安が一つの要因ではあると思いますが、この事件と非正規雇用をどうしていくかというのは別問題でとして考えなければいけないと思います。もし、彼が望むような友達や彼女が出来たり、安定した雇用があったとしても、それが何かの形で壊れたりしたら、その時にも彼は誰かを殺してしまう可能性だって無いわけではありません。
かといって、全く関係ないとして切り捨てるのは無思慮で、雇用の不安が人を狂気に駆り立てるという面もあると思います。
ちなみに、今回のアクセスのテーマの結果は、良くないと思うという意見が圧倒的で285人。そうではないが65人。その他62人。と、なんとかしなければいけないと思っている人が多数でした。
