M2のJ-POP批評2007 第3部「エリカ様騒動は何だった?若者のコミュニケーションを考える」

TBSラジオ「アクセス」の毎年恒例行事、宮崎哲弥氏、宮台真司氏による文化批評第3部のまとめです。

(宮台)
沢尻エリカは少々小器用な女優ではあるけれども引き出しが少ない感じがする。竹内結子蒼井優とかは本も読んでるし、勉強して頭の中で色々シミュレーションして、引き出しがいっぱいあると思う。そういうものが沢尻エリカには全く感じない。ある種の度胸とセンスだけで勝負していて底が浅い。

(宮崎)
まぁ、高城剛が何とかするでしょう(笑) -以下高城話省略。
高城はアテンドが上手い。アテンドが上手いとおやじでもモテる。若い子は苦手な子が多い。関係性に対して過剰なまでの関心がないとアテンドが出来ない。でも、若い子の関係性が希薄になってきているとか言うけれど、政治家なんかを見てみるとコミュニケーション不全は若者だけじゃないなと思う。若者だけでなく日本中のコミュニケーションの経路というのがぶちぶち切れていってるとしか思えない。

(宮台)
話題のクローズドノートにも出演しましたが、最近また園子温監督の新しい映画に出演した。洗脳するための講義をする役なんだけど、台本を見たらセリフが空白になってて、監督に聞いたら内容は宮台さんが考えてくださいと言われた。タイトルは「愛のむきだし」で、「紀子の食卓」を見て疲れたという方はその3倍くらい疲れるとんでもない映画です。