な、なんて爽やかな映画なんだ・・・!

細田守監督作品「時をかける少女」を友達と観に行ってきました。
綿密な構成、アニメらしい正しい演出、普遍的であるテーマ等どこを切っても素晴らしい!と褒めたいところなんですが、僕自身がこの映画を観て何かを得たかといえば、あまり得るものはなかったというのが正直なところ。まぁ、楽しめたのは変わりはないんですがね(笑)僕の中で「時かけ」はポスト「耳をすませば」となりました。

声のほうは真琴の妹がいまいちと感じたくらいで、他のキャストは申し分ないくらい良かった。少年少女の生々しい「生」が感じられましたね。

若い人に観て欲しいと言う方がいますが、果たして今の若者はこの物語を受けいれるだろうか?陳腐に感じるのではなかろうか?という思いもあります。テーマ自体はどんな時代にも耐えうるものではあるんですが、ものすごい悪い言い方をすると青臭いお子様向けとも思うところもある。が、そんな批判をしても意味が無い。こんな時代だからこそ「時をかける少女」がとても輝いて見えた。こんな時代だからこそ多くの人に時かけを観て欲しい。

感想追記。
時をかける少女は未来へ向かって走ったがとある雑誌で細田監督はこんなことを言っていました。
「10年後、20年後には観たら死にたくなるような作品を作りたい。」(うろ覚え)
これは未来へ向かって走っていったけど、そこにはどうしようもない苦難が待っていて、主人公がどうにかなっちゃうような映画を作りたいということなのでしょうか。それはそれで楽しみですが、その前に一本ぐらいTVシリーズやって欲しいなと思う今日この頃。まぁ、残念ながら細田さんのインタビュー等を見る限りTVはよっぽどでない限り、やりそうもないなという感じがあるんですが。