現状のままだと、五年後にはアニメ業界はない。-アニメ大国の肖像-より

おなじみ、アニメ大国の肖像。杉井ギサブロー監督のお言葉です。

アニメ娯楽のあり方を考え直す時代がきている。現状のままだと、五年後にはこの業界はない。
今の作り手は「こうしないと採算がとれない」と嘆くけど、自分たちが食うためだけのアニメなのか。
制作者が観客に食わせてもらっている現状は必ずしっぺ返しがくる。

どういった見積もりで5年と断言したかは分かりませんが、確かに今のままだと危ういなと思います。
アメリカのケツをなめる政府、のケツをなめるマスコミ、のケツをなめる日本国民というわけではありませんが最終的にしっぺ返しが返ってくるのは我々視聴者であります。杉井さんの言う「制作者が観客に食わせてもらっている現状」というのは裏を返せば、「大したものでない作品でも観客が食わせてしまっている現状」があるということになると思います。ここが難しい所で、一個人にはなんともできないことなんですが、この状況が変わるには「観客が賢くなるか」、「制作側の体制が変わるか」のどちらかあるいは両方が必要だと思います。