京アニの変化球を受け止めろ!〜第4話「涼宮ハルヒの退屈」考察〜

脚本:村本克彦/絵コンテ・演出:吉岡忍/作画監督池田和美 荒谷朋恵

涼宮ハルヒの憂鬱第4話を見ました。
「え?この男誰?」「え?閉鎖空間?」「え?世界が消滅?」「え?呪文?」
と、原作を読んでいない人は当然こうなるわけですが、一体なぜこの話をここに持ってきたのか考えてみたいと思います。


前回、長門から衝撃的な告白で話が終わり普通の視聴者ならば一体ハルヒら正体はなんなんだと思いながら次の話を待ち望むわけですが、出てきたのがこの話。当然びつくりするわけです。
まさに!京アニの狙いはここにある!
視聴者を驚かせることが一番の目的だったのではないかと考察します。ここから分かる事は京都アニメーションハルヒを原作ファンのために作っているわけではなく、一般視聴者を楽しませようという姿勢がうかがえます。
さらに、第4話の情報を視聴者が得ることにより、楽しみが広がります。
その楽しみというのは、「謎の新入団員の正体」「ハルヒ長門の正体」などその他諸々の要素を考察する楽しみということになります。
4話から分かる事は、

  1. ハルヒの機嫌を悪くすると世界がやばいらしい。
  2. 長門はどえらい力を持っている
  3. キョンハルヒ長門が何か変な空間にいって、戻ってきた
  4. その他諸々

などのようなことで、ここからハルヒはどういう存在なのか等の考察で盛り上がる事ができ、次回でその答えあわせ。みたいな感じで楽しむということができます。
というわけで、京アニはこのようにあくまで一般視聴者を楽しませるために、わざわざこの「涼宮ハルヒの退屈」を先にもってきたのではないかと推測します。これは1話にもいえることで、エンターテイメント性に長けた構成をなしていると思います。