RIDEBACK 総評

抗えない性と、日常の延長線での成長、飛躍の困難性を描いた、テロと青春の混在劇。隠れた名作です。
マッドハウスが初めて本格的に3Dを活用した作品でもあり、2Dと3Dの融合が見事に成功していて、映像的にも見ごたえがあります。
僕も途中まではそう思っていたけど、普通に熱血スポーツレースものにした方が良かったんじゃないという意見がありますが、最終話近くでそんなことは無かった、これが正解だと思いました。以下、ネタバレ。
すずりの死の後の琳の行動は、09年ドラマ総評で言及した、「その男、副署長」第8話に通ずるところがあって、贖罪の意味を問うような内容になっており、ただ罪を感じて、閉じ篭ることが償いになるかといえば、そうではない。