亀井静香氏が死刑廃止を訴える

同上番組、ニュースランキング内での発言の文字起こし。ご存知の方もいるでしょうが、亀井さんは死刑には反対をしていて、その思いを語っていました。

(亀井)

死刑というのは、国家の殺人なんですよ。しかも、抵抗できない状態にして命を奪うということは、ある意味では、凶悪な殺人だと思います。

許すべからざる犯罪を犯した人であっても、どこかに仏の心が潜んでいるはずなんですよ。そういう心を引き出していくちおう努力を国家がしなくなって、悪魔の心が宿った人間は抹殺してしまえということになったら、暗い国家になってしまいます。

私だって、ひょっとしたらやりかねない。私の今までの人生を振り返ると、本当に「ぶっ殺してやろう!」と怒り狂ったことがありますよ。

人間というのは、色んな感情の中で動きながら生きてるんですよ。それを制御していく責任もありますが、そういうような状況に置かれた者を抹殺する、成敗する。そして、残った善人だけで社会をつくっていけばいいという考え方では、人間の社会というのは成り立たないと思います。

凶悪犯をどうするかというのは難しい問題ですが、私は、真人間に出来ないかも知らんけど、生かして、そうするようにする努力。それが国家の作用としてなかったら、そういう国家というのは、結局は国民全体に対して、冷たい国家になってしまうと思います。

どんな人間も救う、と言ったらおかしいかもしれませんが、助けるという温かさがないと駄目だと思いますね。