亡念のザムド 14話「蒼スギル空」 感想

僕はアキユキ、ハル、ザンバニ号のメンバーよりフルイチに共感していたところがあったので、こういう結末になってしまったのは残念です。

フルイチが精神的に追い詰められていった一つの理由として、ハルのある種の残酷さ、無神経さにあると思うんですが、まぁきっとアキユキと幸せになることでしょう。あと、もう一つの大きな要素として、この世界観が田舎的で、付き合いが学校内に限定されてしまうことと、娯楽がほとんど無い感じなので、フルイチを癒してくれるものが何もないということもあると思います。


あと気になったのがザムド化したフルイチのセリフで

「ハル、お前もかよ、こんなつまんない男なんかに恋して、どこにでもいるようなガキ産んで、憂鬱で退屈な毎日に小さな幸せ見つけて満足して、そんなのがお前の望む未来なのかよ!?」

というのがありましたが、少し引っかかる部分があります。
まず「お前もかよ」という部分。「も」ということは他に思う相手がいるというわけで、これは誰なのかという事。僕は自分の母親のことを指しているんじゃないかと思うんですが、フルイチの家族というのがほとんど描写されていないので、具体的にどういう家族関係になっているのかが分からない。恐らく父親はいないのかなと思いますが、何故いないのかも不明。自分の置かれている環境からこういうセリフが出たと思うんですが、ちょっと唐突感があります。


これは僕の個人的な感覚なですが、上記のフルイチの吐露に対してのハルの反応の「だからフルイチは馬鹿なのよ!本気で人を好きになったこともないくせに!」というのが凄く感情的で無神経で、やっぱり僕はハルの様な人は好きになれないなと思ってしまいました。


あぁ、フルイチに生きて欲しかったなぁ。