秋葉原通り魔事件について森永卓郎氏が語る

今日のTBSラジオ「アクセス」は森永卓郎さんがゲストで、ニュースランキングの1位になった秋葉原通り魔事件について分析をしていました。発言を引用する前に、加藤智大容疑者についてのニュース原稿がよくまとまっていたので先にそれを載せておきます。情報が古くなったので削除。

森永卓郎氏の話

(森永)
この日、私のところに取材がたくさんきて、「アキバ系の森永さんはどう思いますか?」というような偏った聞き方をする電話がいっぱいかかってきた。だけど、今のを聞いていただけば分かるようにアキバ系だからではないんですよ。

田中康夫
逆に言うと今日のテーマと同じで、コミュニティが無いのが問題。

(森永)
加藤容疑者は、交代勤務で夜まで働いても20万円ぐらいしかもらえない。ひょっとしたら家賃などもそこから引かれていたかもしれない。今、そういうパターンの若者が増えていて、20代の若者の約半分は非正社員です。
派遣で働いていると、辛い仕事をしても低賃金、しかも雇用がいつ切られるか分からない。教育訓練もないし、昇進の可能性も無い。そんな中で明るい未来が描けますか?という話。
大学のゼミで女子学生に、非正社員と結婚しますか?と聞いたら、誰一人手を挙げない。お金がないと彼女もなかなか出来ないというのが現実なんです。イケメンだったら別ですが、そんなに多くはない。
そうなると、どんどん1人になってしまう。話を聞いてくれる人がいれば「人を殺したい」ということを言ったら咎めてくれる。

以下、非正社員は道具扱いされている、非正社員と正社員の待遇の差をなくすべきというような話が続いて終わり。それと田中康夫さんが、なぜマスコミはサバイバルナイフコレクターの舛添要一氏に話を聞きにいかないんだということを言っていました。


あと、無差別通り魔殺人事件について、精神科医斎藤環氏が、NHKの「視点・論点」で分析しています。土浦や岡山の件と違い、大本の動機はリストラをされたという思い込みであろうと思いますが、境遇が似ているところがあったり、「名前の格差」という観点では共通しています。