ミヨリの森

せっかくのいい試みなのに、この出来には閉口。
美術監督の作品だけあって美術は素晴らしいんだけど、それ以外の部分に粗が目立つ。
蒼井優は日常芝居が駄目駄目だったけど、下手な役者ではないはずなので本人に責任はない。まずキャラが合っていなかったのと、あれでOKを出した音響監督しいては監督の責任ですね。やっぱあの声は男の子役の方が映える。

脚本は時かけの奥寺佐渡子さんでしたが、話のほうは完全に子供だましで、ちょっとメディアの傲慢さを感じるところが多々。終わり方も納得のできるものではない。時かけも半分子供だましな部分があるんですが、作品の面白さというのはやはり監督やプロデューサーに依るところが大きいんだなと改めて思わされました。


製作期間3年と総制作費2億円と謳っていましたが、いったいどこにそんな時間と金を使っているのか疑問を抱かざるをえない出来でしたね。まぁ、山本二三さんは美術に精魂を傾けたほうがいいのではないでしょうか。