「“オタク”はどこに向かっているの?」 ゲスト:東浩紀氏 雑感

NHKラジオ第一、ラジオほっとタイム内コーナーのオタク特集を録音して聴きました。


少し乱暴にまとめると、オタクというのは世代によって違い、その違いというのは社会の変容(消費社会への移行)の中で変わってきたものであり、オタクという一言葉でひとくくりにできないものである。というものでした。
要するに生き方の問題だけではなく社会の問題でもある(悪いかどうかは別として)ということですね。東さんはオタクという言葉を定義しようとする事にあまり意味はないというようなことを仰っていました。

この意見は東さんの著書などを読んでいる身としては、特に得ることがない結論ではありましたが、NHKで午後5時という時間の放送で聴いている人も多様のなかこのような企画をやったことはとても意義のあることだったのではないかと感じます。


たまに誤解しているような意見を見ますが、オタク・イズ・デッドも岡田さん本人がどう思っているかは別として、オタクというのは社会の変容で変わってきたのが事実で、その本質を見失ってしまうからいったん整理して、オタクは○○だと定義するのはやめようという意味での「オタクは死んだ」であり、決して今のオタクはなってないという意味での「オタクは死んだ」ではないと思っています。
なぜ後者のように誤解されるかというと、イベントを面白くしようということもあったかもしれないですが、やはりセンセーショナルすぎるやり方がまずくて、そのセンセーショナルな部分だけが先行して伝わってしまったということだと考えます。


自戒を込めて書きますが、レッテルを貼り合うのではなく、今どういう状況であるのかを理解し、今後どうなっていくか、それに対してどうするべきかを考えなければいけない時が来ているのではないでしょうか。