声優アニメの決定版!?ラブゲッCHUが描いた声優界

ラブゲッCHU〜ミラクル声優白書〜の総評です。
最終回のおまけは、いまざきいつきさんがコンテにいたのですが、原画では参加せず。本当に申し訳程度のおまけという感じでした。
ご承知の通り、このアニメは声優を題材にしております。それで声優アニメとしてどうなのか?というところに着目して見てきたわけですが、評価としてはこのアニメは意外に鋭いところを突いており、実際声優を目指している子が見ても損はしないだろうなということを思いました。

楽しくも厳しい養成所時代、そしてアイドルデビューして持ち上げられてからの桃子の葛藤。声優ではなく、アイドルを目指したりんか。声優に拘っていたが、そこにしがみつく必要がないと分かった天音。などなど、今の声優シーンをただ華やかに描くだけではなく、そこにある様々なドラマを描いていて、自分が一体何を目指しているのか?または、目指せば良いのか?ということを確認できるのではないかと思います。
また、恋愛アニメとしても結構手堅い作りをしており、特に伊藤美智子さん脚本の回がベタだけど、まともに見れるドラマがしっかり出来ていたと感じました。
全体を通しては、全てのキャラクターが落ちるべきところに落ちており、最終回にはほとんど不満はありませんでしたね。
ハッピーエンドで終わりましたが、声優とアニメーターの恋愛というのは、実際のところ聞いたことがありませんし、現実的に考えて、ちょいと厳しいのではないかと思う所もありますが、まぁ、夢みる中高生ぐらいが見るのには、これぐらいが丁度いいのかなと。

結構褒めていますが、これは声優アニメとしてのストーリーのみをみた場合の評価であり、アニメとしては、10点満点中、6点ぐらいの出来でした。