将来、新作が作られなくなり古いものばかり消費される時代が来るのか。

今週の丸激トーク・オン・デマンドを視聴しました。今回はWinny開発者である金子勇さんがゲストで大変興味深い回話が聞けました。今回の丸激はこの問題を追っていられる方からすれば、おそらく特に目新しい話もなくつまらなく感じるかもしれませんが、非常に論点が明確で分かり易かったので、是非多くの方に見て戴きたいなと思います。

で、今回僕が一番興味を持った話は本編のWinny問題のことではなく(笑)放送後記の最後のほうで交わされた著作権に関することで、宮台さんが音楽関係者から、iTMSが広がって新曲に対するニーズが下がっているということを聞いたという話を皮切りに進められた議論。

その話の中で、将来アーカイブスが充分大きくなった時に人々はそこに何かを付け加える事に意味を見出すだろうか?消費者が新しい物にアクセスすることに意味を見出すのだろうか?という試算を示す問題が指摘され、将来的には酔狂な人だけ新しい物を作っていく、それで充分じゃないかという時代に変わっていくのではないか。という話があり、なるほど。これは面白い話だと感嘆しました。

僕も本を読んでいて、これだけ膨大な数の作品があるんだから、新しい作品が出なくても、過去の作品だけで充分楽しんでいけるんじゃないかな。と思ったこともあるので現実味はありましたが、それはとても寂しい事だなと思います。

現在のアニメ業界っていうのは無理矢理でもどんどん新しい作品を作りだし、若い人を取り込まないとやばい状態になるので、そのためあの手この手を使いあくせくしながら、なんとか保っている状態があると感じるので、これは結構やばい状況なんじゃないかなぁと危惧の念を抱かざるおえません。これは、アニメ業界に限らずのことなんでしょうかね?