涼宮ハルヒの憂鬱を取り巻くものに期待すること

僕が今まで書いた涼宮ハルヒの感想を読むと、ハルヒをあまり評価していないように思われるかもしれません。いやいや、そんなことはないんですよ。どちらかといえば、これからの盛り上がりに期待しています。
でも僕が期待していることは"涼宮ハルヒ"が盛り上がることではなく、ハルヒを構成しているにものにあたるSFやミステリー等が盛り上がる事を期待をしているんです。
しかし、ネットでの盛り上がりを見ると「長門有希の100冊」や「なに読んでるの?長門さん」が注目されてはいるんですが、それは普段からそういうものを読んでいる人に注目されたのであって、その外には手紙があまり届いていないように感じます。
読売オンラインに谷川流さんのインタビューがありますが、この谷川さんの写真下にちっちゃくある

「若い人には『いろんな本を読んだ方が面白いよ』と言いたいですね」

というのが読者へ対するメッセージであり、本心だと思います。
ただ今の状況は火を見るよりも明らかで涼宮ハルヒを崇めているような人たちはハルヒの中しか見ておらず、その文脈にあたるものにさして興味がないように感じます。
あぁ、なんて惨憺(さんたん)たる状況。ということで是非、涼宮ハルヒファンという方達にはそういった文脈にも目を向けて欲しいなと思っております。