アニメと歩んだ20年。 

今日は僕自身がアニメとどう付き合ってきたかをお話してみようと思います。
昨今、オタクというものが広く認識されるようになりました。
しかしオタクというものはひとくくりには定義できず、世代によって違っていたりして現代の若いオタクと、はっきりとは定義できませんが大体30代後半〜50前後のオタクとはずれが生じているということも、確かだと思います。
その中で自分は一体どういう立ち位置にいるのかを認識するのと共に、とある20歳のアニメ好きの考えを知ってもらおうと思い、Myアニメ史を綴ることに至りました。


20年といっても覚えている範囲内ですが、僕が生まれたのは85年。
保育園の時代にもアニメは見ていたでしょうが、なにを見ていたのか覚えている人は少ないでしょう。まぁ、子供の時代にはアニメを見るのは、よっぽど厳しい家庭ではない限り当たり前なものであり、特に語るべきことはないし、あまり覚えていないので割愛します(笑)
そういうわけで、アニメを見なくなるかそうでないかという微妙な時期?である中学1年生ぐらいの時から話をしたいと思います。


年代でいえば98年ほどになりますが、その頃はオタクなんて言葉は知るはずもなく、もちろん宮崎勤氏なんかも耳にしていたかもしれませんが知るよしもないですね。
アニメでは何がやっていたかというと、カードキャプターさくら彼氏彼女の事情など。(他にも色々ありますが)思えばエヴァはビデオで見ましたね。
その時期はやはり思春期ということもあり多感で微妙な時期で、アニメとは関係ないけどギルガメッシュナイトなんぞをこっそり見てたりするわけですが(後にトュナイト2を知る)、エヴァが社会現象になったこともあり、すっかりアニメにはまっていた記憶があります。
そして、アニメ雑誌はなぜだかわかんないけどアニメディアを買っていました。
最初買っていたことは特に何も思ってはいませんでしたが、もう中2ぐらいになると少々恥ずかししという感覚を芽生えた事も覚えています。
周りにアニメを見ている友達も少なからずいたわけですが、あまりアニメの話に華を咲かせていたというわけでもなく、もうそろそろ卒業かなと思っていたりして中2の中盤ぐらいから、アニメディアを買うのを止め、いわゆる中二病的な感じになりFMを聴いて、なんとなくいい気になっていたという記憶があります。あとその頃はアニメよりゲームという感じで、様々な要素が重なり中二〜中三ぐらいは、あまり積極的にアニメを見ようとはせず、見る作品も限られアニメとは離れつつありました。


中学を卒業し高校に入ります。
年代でいえば01年です。
入学してしばらくすると、なぜか自然に同じような趣味を持ったもの同士が友達になっていきますが、大してアニメの話をするわけではなくその頃はPS2が発売しFF-Xで話題は持ちきりという感じでした。離れつつあったといっても、惰性で帰ってきたら夕方6時からのアニメを見ていて、完全に卒業したというわけではもちろんありません(笑)
しかし確実に見る本数は少なくなりました。


FFブームも終わり、やることがなくなり暇を持て余している時、ふと深夜にFMではなくAMにチューニングを合わせ、なにかやっていないかガチャガチャやっていると聴いたことがある歌が流れてきました。その曲はどのOPか忘れたけどカードキャプターさくらの曲。
それを耳にした時「何!ラジオでアニメの曲が流れとる!」と衝撃が走り(アニラジのことを知らない)雑音が酷かったので必死にラジオの位置を変えたりしながら、聞こうとしていました。
で、そのラジオ番組はなんだったかというと、あとで調べて分かった事なんですが「青春ラジメニア」で丁度カードキャプターさくら特集の時でした。
ここから先は話すと長くなるので、大分省略しますがその頃からアニラジにはまり、また声優グランプリも買い始め、そこで新たなアニメの魅力を知ったりして、もうそこからはすでに抜け出せない状態になってました(笑)
ちなみにその時には、ゲームもほとんどやらず漫画は全く読まなくなっていました。


さて、その時期には社会問題などに興味があり事件でオタクというのも盛んに取り上げらたりし始めて、あれこれ思うところがあったのと、少し自分と周りとのずれに違和感があったり、なにか物足りないなぁと思うものがありました。
その中で色々サイトを回っていて、あるオタクについての考察を発見しました。
それは岡野勇劇場の「今、そこにあるオタクの危機」というものです。
知っている方は知っていると思いますが、これを読み「そうだ!求めていたのはこの熱さだ!」とビビッ!と来て、さらに岡田斗司夫さんの「オタク学入門」を読んだりしてオタクについての見識を深めたんですが、その中でも違和感が残る部分があったりしたんですが、そんなこんな考えているうちに進路を決めなくてはいけない時期が来て、せんも〜んに進むことになりました。
そして、どういう経緯か忘れましたが哲学的な本を読むようになり周りとは違う、ここではないどこかを模索するようになりました。


ここ最近のアニメは非常に良質な作品もあるんですが、エヴァが流行った時とはシステムが変わってきているので、正直エヴァのような社会現象になるということは今後ないと思っています。(アニメに限りませんが)そんな中で一体アニメはこの社会において、どういう位置付けになっていくのか不安でもあります。


岡野さんが言うライトオタクというものは、様々な要因が重なり動物化したオタクとも言えるのではないかと思うんですが、ここで一旦僕の立場を確認してみると、旧世代のオタクのほうに寄っているんですが、他の趣味も重なって極めるというほどにはいかないと思います。
ただ、アニメが好きな人の中でもっと議論が盛り上がって欲しいし、よりアニメが好きな人が増えるようになってくれればいいなぁ、と常々思っております。
そんなことを思って、mixiの中でコミュニティを立てたわけであります。


自分がアニメを見なくなる日が来るのか。
それは分かりませんが、出きる限りアニメの行く末を見守っていきたいですね。
長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくれた人はありがとうございます。