武田邦彦氏によるSTAP論文問題のびっくり解説

本日、名古屋CBCテレビの昼の情報番組「ゴゴスマ」で、武田邦彦氏がSTAP論文問題を解説していたのですが、それが驚くべき内容だったので、一部文字起こししました。

(武田)

昔は、金持ちの息子が学者になったんです。だから、時間や金の余裕がある。けど、今の研究者は、特に女の人、奥さん、家事や子育てやる、夜の1時から論文に取りかかる。で、ペターと寝ちゃう。どうしても昔みたいにちゃんと論文を書けないんですよ。

(石井アナ)

え?先生、ドウイウコト、忙しいと?

(武田)

忙しいしね、色々ある。審査官があれこれ言ってくる。そうしたら、だいたい間違えるんです。

(石井)

いやいや、そこ大事なとこでしょう(笑)。三年前の論文の写真を使うというのは、なかなか…

(武田)

目が霞んでいたんですよ。

(石井)

目が霞んでた!!?

(武田)

つまりね、学問はどんどん進歩してる。そんな厳密にしたら日本の若い人が論文を出せなくなる。そうすると、国際的にはものすごい遅れる。

(石井)

でも、ちゃんとやったほうがいいと…あと、博士論文の文章がコピペじゃないかと。

(武田)

全然いいんですよ。第一、こんなことを持ち出すなと。人間は過去までほじくり返したら、色んなことがあるよ。

あと、これ著作権がないんですよ。その人の創造物で著作権ができる。ところが、ここは難しいんだけど、科学は事実を書く。事実は誰が書いても同じなんですよ。「昨日、名古屋は晴れだった。」それは誰でも書けるんです。だから、彼女の論文の20ページが同じとかいうあれは、世界中の誰が書いても同じ文章になる。アメリカ人が書いたのを持ってきたほうが、下手な日英語でくよりいいんです。

それから、引用と書かなくてもいいの。何故かといったら、我々科学者ってのは、お金のためだけでもなく、利権のためでもないんです。自然現象を明らかにするためにやってる。所有権は明らかにした人にあるんじゃなくて、人類共通の財産。


(石井)

じゃあ、写真の流用はうっかりミスで、コピペも別にいいじゃんという。


(武田)

そう、何の問題もないの。誰が書いても同じ文章なら、どっかにすごいのあったら持ってきたっていいわけです。

ただね、今までは暇な金持ちがやってたから、それじゃいけないってのが残ってるの。それは確か。

再現実験ったって、すぐにできないんです。小保方さんが使った水道水と、別の実験では違ってたとか。なにがいいかわかんないんです。


(石井)

長い目で見るべきだと言うことですね。

そして、論文の撤回が言われていますが、撤回すると研究結果がなかったことになる。書いた人は国際的なデータベースに記録が残ると。


(武田)

理研が取り下げるとか冗談じゃないですよ。あれは著者がやるもんなんです。論文というのはビジネスではありませんから、だから書いた本人がどう判断するかで、圧力なんてかけちゃいけない。

それとね、もし取り下げになっても、STAP細胞が本当だったらノーベル賞もらうのは彼女です。


(石井)

「論文の撤回=STAP細胞が存在しない」ではないと。じゃあ、再現がされるのを長い期間で見ていけばいいということですか。


(武田)

そうですね、例えば超電導なんか、現実になるまで50年くらいかかった。

日本とアメリカの差がどこにあるかというと、第三代のアメリカ大統領のジェファーソンがこう言ってるわけです。「歴史を振り返ってもしょうがない。前だけ見よう」と。こういう精神だからアメリカは新しい発見が出来るんです。だから、STAP細胞があったらいいなと、そっちの夢のほうをみて、過去を忘れていかなきゃならない。だいたい揚げ足取ってる人は苦しい研究もしてなくて…

(石井)

先生、じゃあ小保方さんが今やるべきことはなんなんですか?

(武田)

写真が違ってたら、眠たかったからと言えばいいんです(笑)

これを潰していったら、みんな学問が出来なくなっちゃう。小保方さんは、出てこないほうがいい。一般的には「なんだお前は!」ってなるから。眠たかったからなんて言ったらね(笑)