観たドラマ雑感 2012年冬季

13歳のハローワーク

別に13歳のハローワークを原作としなくてもよかったような、世にも奇妙な物語的なタイムスリップものでSFとして優れたところはないし、いい加減なところもあったけど、コメディ的な部分がよく出来ていて大いに楽しめた作品でした。とにかく配役が神懸かり的で、役者の魅力を引き出していて、特に子役が輝いていた。三上や社長のその後が描かれなかったのは残念。

聖なる怪物たち

最終回はすごい駆け足的で司馬先生の「みんな守りたいものがあった」というお説法で解決しちゃうし、看護士の平井と兄のエピソード放置という散々な内容で、打ち切りだったのかなと思ってしまいました。

あと三恵が代理母を受けた理由も、予測はできるけどしっかり描かれなったし、日向が惚れてやっちゃったというくだりもいらなかったんじゃとか、雑なところも多々。他にも司馬先生は一面的な人物なのに、素晴らしい医者であることをみせるのに時間をかけすぎていたりして、話を絞れば2時間ドラマで十分足りたのでは。

タイトロープの女

ワイヤー工場を舞台とした、朝ドラ的熱い工場再生物語に昼ドラ的ドロドロを少し足したような内容。一面的じゃないくせのある魅力的な人物ばかりで、主役二人もよかったんですが、個人的には笹野高史さんと、本田博太郎さん演じる工場創設メンバーがお気に入り。

ドラマ部分は今期の中では一番よかったんですが、舞台が現代なのに、昔からあるようなカラーワイヤーがさも今までになかったものとして扱われたりして少々リアリティが薄かったのは残念なところ。

妄想捜査~桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活

原作未読。妄想捜査とあるけど、主人公が妄想で事件を解決するわけでなはく、事件解決はヒロイン担当で、妄想はネタとして扱われるコメディもの。とにかく荒唐無稽な展開&設定だが、それが面白さに必ずしも繋がってないような所が多々。この世界の現実が非現実的なので桑潟准教授の妄想が霞んで活きてないし、キャラが耳島に負けているという(笑)。

耳島をメインとした話が欲しかったし、ヒロインと部長以外のミス研メンバーの影が薄いのも残念。個人的にネタのヒット率は低く、瞬間的面白さでは、佐藤隆太繋がやってるビールのCMの走る長友ネタ以下のものが多かった。

撮らないで下さい!!グラビアアイドル裏物語

何を血迷ったか、全くアイドルに詳しくないのに最後まで観てしまった。フェイクドキュメント形式で、本人が本人を演じていて、アイドルユニットオーディションの密着取材を通じ、アイドルの本質?に迫る内容。

それぞれの個性は出ているものの、展開がパターン化してしまっている部分もあり、アイドルという職業についての言及が似たり寄ったりなところはあったけど、業界ものとして興味深く観れた。あと、全員の演技がとても自然で演じてる感がほとんどなかったのには感心した。台本がない部分があり、本音を語らせていたりするところもあるのだろうか。

一つ引っかかったのは、グラビアアイドルの頂点を目指す的なこと言ってた人がいた点で、何がどうなればトップに立ったといえるのか全然分からないし、昔ならまだしも今そんなこと考える人いるのかなと疑問に思った。